測定目的
衝撃が起きた瞬間をイベントトリガで記録し、前後の3軸波形を確認する。
落下、衝突、打撃、輸送中の強いイベントなど、発生時刻が読めない現象では、常時記録よりイベントトリガ収録が適する場合があります。G-Link-200では、設定したしきい値条件を満たしたときに、イベント前後の3軸加速度データを記録する構成が可能です。
設定した加速度条件を起点に波形を記録します。
対応機能と設定条件の範囲で、イベント前後の記録区間を設定し、発生前後の波形を確認します。
衝撃方向や複数軸への伝達を同一センサで比較します。
代表構成
G-Link-200のイベントトリガ機能で3軸加速度波形を取得する。
イベントトリガ
イベント時データを受信
FFT解析入力
サンプリング設計
必要な衝撃帯域に合わせ、最大4 kHzの範囲でサンプリングを設定する。
衝撃帯域から設定を決める
- 計測したい帯域:衝撃波形の振幅・形状を確認したい周波数範囲を先に定めます。
- サンプリング:G-Link-200は最大4 kHzまでサンプリングレートを調整できます。必要帯域と解析目的から設定します。
- センサ帯域:内蔵加速度センサの帯域はDC〜1 kHzです。高周波まで定量評価する場合は周波数応答も確認します。
- 取付け:衝撃計測では取付け剛性、接触共振、測定レンジ、飽和の影響が大きいため、対象試験に合わせて確認します。
トリガ設計
イベントトリガは「必要なイベントが必ず取れる」という意味ではない。
トリガしきい値が高すぎれば見逃し、低すぎれば不要なイベントが増えます。イベント前後の記録時間、しきい値、測定レンジ、保存・転送方式は、対象衝撃の大きさと継続時間に合わせて設定します。具体的なトリガ条件とバッファ動作は最新のユーザーマニュアルで確認します。
データから判断へ
ピーク値だけでなく、波形・継続時間・方向を確認する。
衝撃がどの方向へどの時間幅で現れたか確認します。
最大加速度候補と軸ごとの差を比較します。
センサ帯域内でFFT等の解析入力に使います。
製品耐衝撃性や損傷判定には、対象物の試験規格・構造評価を別途適用します。
よくある質問
イベントトリガ衝撃計測の注意点
数百Hz程度までの衝撃波形を確認する場合、どの程度のサンプリングが必要ですか?
対象帯域に対して十分なサンプル数を確保し、最大4 kHzの範囲で設定します。実際の定量精度は、センサ周波数応答、測定レンジ、取付け剛性、フィルタ等も含めて確認します。
どんな衝撃でもイベントトリガで必ず取れますか?
保証できません。しきい値、測定レンジ、イベント前後の記録時間、衝撃の継続時間、取付け条件などを対象に合わせて設計します。
ピーク値だけで製品損傷を判断できますか?
できません。衝撃波形は判断材料であり、損傷・合否は製品構造や試験規格、許容値等を別途適用します。
技術相談
衝撃の大きさ・継続時間・必要帯域から、トリガ条件とサンプリングを設計します。
公式根拠
