物理量と位置・姿勢を統合
振動やひずみなどの物理量を、位置・速度・姿勢と組み合わせて解析します。統合には、共通時刻、座標、単位の整理が必要です。
このページでわかること
- 無線DAQとIMU/GNSSの役割を分ける
- 時刻・座標・単位を共通化
- 製品単体でなく統合作業まで比較

ストック写真を使用した利用場面イメージです。実在顧客・実導入事例・実製品写真ではありません。
DAQと航法データを同じ解析へ
振動・ひずみ・荷重と、位置・速度・姿勢では、サンプリング、単位、座標系、欠損条件が異なります。計測時刻と座標の関係を定義してから統合します。
無線DAQと慣性計測を一体で設計
MicroStrainにはワイヤレスDAQとイナーシャ製品の両系統があります。対応構成では、WSDA-2000、SensorConnect、SensorCloudまで含むデータ経路を検討できます。
WSDA-2000とSensorCloudの役割
現行HBK製品ページでは、WSDA-2000はMicroStrainのワイヤレスセンサとイナーシャセンサの両方に対応するネットワーク対応ゲートウェイとして位置付けられています。Ethernet、USB、J1939 CAN、RS-232などのインターフェースを持ち、対応するデータをSensorCloudへ送る構成や、遠隔からセンサネットワークへ接続する構成を検討できます。
SensorCloudはデータの保存、可視化、アラート、解析、遠隔利用を担うクラウドサービスです。無線DAQとイナーシャのデータを同じ解析へ結ぶ場合でも、どのデータ項目をどの経路で送れるかは、使用するセンサ、ゲートウェイ、通信インターフェース、SensorCloudの現行サービス条件によって変わります。
構成時の注意:WSDA-2000はGatewayでありSoftwareではありません。SensorConnectとSensorCloudはデータ設定・利用側のSoftware/Serviceとして役割を分けて考えます。
統合解析の4要素
物理量
ワイヤレスDAQで振動、ひずみ、荷重などを取得します。
航法状態
IMU/GNSS/INSで位置、速度、姿勢を取得します。
共通化
時刻、座標、単位、符号、欠損条件をそろえます。
統合解析
どこで・どの姿勢で・何が起きたかを同じ時間軸で解析します。
統合設計の比較ポイント
比較するポイント
共通時刻、データ経路、保存先、座標・単位、外部連携を確認します。
MicroStrainの特長
無線DAQとイナーシャ製品の両系統を持ち、対応構成ではWSDA-2000やSensorCloudまで含むデータ経路を検討できます。
実運用での意味
「どこで・どの姿勢で・何が起きたか」を一つの解析へ結ぶ設計を検討しやすくなります。
条件:過去例のGX5-45は旧世代製品です。新規構成では現行イナーシャ製品とWSDA-2000の互換性、扱えるデータ項目、SensorCloudサービス条件を確認します。WSDA-2000はGatewayでありSoftwareではありません。
無線DAQとイナーシャを一つの解析へ統合する
物理量と航法状態はデータの性質が違う
振動、ひずみ、荷重は対象物へ作用した物理量を表し、IMU/GNSS/INSは位置、速度、姿勢などの状態を表します。両方を組み合わせると「どこで、どの姿勢で、どの荷重や振動が発生したか」を解析できますが、サンプリング、単位、座標系が異なるため統合ルールが必要です。
最初に共通時刻を決める
別々の収録系を後から結合する場合、ファイルの開始時刻だけでなく各サンプルの時間関係を確認します。高い時間分解能が必要な用途では、PPSやGNSS時刻、ゲートウェイ側の同期機能など、利用できる時刻基準を整理してからデータを統合します。
座標系・単位・符号を統一する
IMUの車体座標、GNSSの位置座標、ひずみや荷重のチャンネル定義がばらばらだと解析時に誤解が生じます。取付方向、レバーアーム、単位、チャンネル名、欠損値の扱いをデータ仕様として決め、解析前に共通化します。
MicroStrainは無線DAQとイナーシャの両系統を持つ
ワイヤレスノードとゲートウェイによる物理量計測に加え、IMU/GNSS/INS製品を同じメーカーの製品群として検討できます。対応構成ではWSDA-2000、SensorConnect、SensorCloudまで含めたデータ経路を整理できるため、別メーカーのDAQと航法系を後から統合する場合に比べ、確認すべきインターフェースを整理しやすくなります。具体的な互換性は現行製品ごとに確認します。
実装・選定の確認手順
- 統合する物理量と航法状態を定義する
- 共通時刻とサンプリング関係を決める
- 座標系・単位・符号・欠損処理を統一する
- 実データでDAQと航法データの時間・座標整合を確認する
この手順で条件を先に整理しておくと、単一の仕様値だけで製品を選ぶのではなく、計測・通信・保存・解析まで含む実際のシステムとして候補を比較できます。
FAQ
Q. イナーシャセンサのデータもSensorCloudへ統合できますか?
WSDA-2000は現行HBK製品ページでワイヤレスセンサとイナーシャセンサに対応するゲートウェイとして案内され、SensorCloudとの連携にも対応しています。ただし、利用できるデータ項目、接続方法、更新条件はセンサ型式、ゲートウェイ、インターフェース、SensorCloudの現行サービス条件によって異なるため、採用構成ごとに確認します。
Q. 過去資料にあるGX5-45を新規案件でもそのまま使えばよいですか?
そのまま踏襲しません。HBKの現行比較資料では、GX5は旧称GX5-45として扱われています。過去構成は考え方の参考にし、新規案件では現行イナーシャ製品、WSDA-2000との接続条件、必要データ項目、ソフトウェア/クラウド条件を改めて確認します。
選定前の確認事項
- 統合する物理量と状態量
- 共通時刻とサンプリング対応
- 座標系・単位・符号
- 欠損・再送・保存・解析の役割
関連する技術情報
DAQと航法の統合条件を整理する
物理量、位置・姿勢、時刻、保存・解析要件を整理します。
