SensorCloudとAPIの役割
遠隔可視化を早く始めたい場合と、計測データを自社DB・解析基盤へ深く連携したい場合では構成が異なります。SensorCloudの標準機能とOpen Data APIの役割を分け、現場から保存・可視化・外部活用までのデータ経路を設計します。
このページでわかること
- 標準クラウドと自社開発の役割を分ける
- Open Data APIで外部連携を設計する
- 認証・欠損・再取得・重複処理まで運用へ含める

ストック写真を使用した利用場面イメージです。実在顧客・実導入事例・実製品写真ではありません。
クラウドは「見る場所」だけではない
遠隔監視では、ブラウザでグラフを確認できることが第一段階です。しかし実運用では、データをどの期間残すか、誰が閲覧するか、通知や共有をどう行うか、将来自社DBや解析プログラムへ渡すかまで考える必要があります。
最初から独自システムを作ると開発・保守範囲が大きくなります。一方、標準クラウドだけでは社内システムや独自解析に不足する場合があります。SensorCloudで標準機能を使い、必要な部分だけAPIで外部へ出す設計にすると、役割分担を明確にできます。
SensorCloudとOpen Data APIを使い分ける
SensorCloudでは計測データの保存・可視化・遠隔利用を行い、Open Data APIを使って外部システムへデータを取得する構成を検討できます。自社DB、解析処理、帳票、他設備データとの統合など、標準画面の外で必要になる処理をAPI側へ分けます。
API連携で重要なのは「取得できる」ことだけではありません。認証、取得間隔、タイムスタンプ、単位、重複、欠損、再取得、通信エラー、再試行を決めておかないと、長期運用でデータの整合性を保てません。利用できるデータやサービス条件は現行仕様で確認します。
データ活用の4つの役割
SensorCloud
保存、可視化、共有、遠隔閲覧など標準クラウド側の役割を担当します。
Open Data API
クラウド上のデータを外部システムへ取り出す接点として使います。
自社DB・解析
独自アルゴリズム、長期保管、社内システムとの結合を担当します。
運用境界
認証、欠損、再取得、重複、エラー処理など責任範囲を決めます。
SensorCloudとAPIの設計を具体化する
まず標準機能でどこまで運用するかを決める
遠隔閲覧、グラフ表示、データ共有などを標準クラウド側へ任せる範囲を決めます。標準機能で満たせる要件を先に使えば、自社開発の範囲を必要部分へ絞れます。逆に、社内DBとの統合や独自解析が必須なら、そのデータだけを外部へ渡す経路を設計します。
API連携はデータ取得以外の運用も設計する
API利用では資格情報の管理、取得レート、欠損時の再取得、重複排除、時刻・単位の整合、エラー時の再試行などを決めます。一定期間停止した後に復旧したとき、どの期間を再取得するかまで決めておくと長期運用が安定します。
現場保存とクラウド利用を分ける
通信が常に安定するとは限らないため、現場側でデータを保持する役割と、クラウドで共有・解析する役割を分けます。MicroStrainではゲートウェイ、SensorConnect、SensorCloud、APIを組み合わせ、データがどこを通り、どこで保存・利用されるかを段階的に設計できます。
実装・選定の確認手順
- 標準クラウドで実現する閲覧・共有・通知要件を決める
- 自社DB・解析へ渡すデータ項目、単位、時刻を定義する
- 認証・欠損・再取得・重複・エラー処理を決める
- 現行サービス条件でAPI、保存、利用可能データを確認する
データ連携の比較ポイント
比較するポイント
標準画面だけでなく、API、エクスポート、自社DB・オンプレミスへの出口、運用時の再取得までを見ます。
MicroStrainの特長
SensorCloudとOpen Data APIを組み合わせ、標準クラウドから外部システムへ段階的に連携する構成を検討できます。
実運用での意味
導入初期は標準機能を使い、必要性が明確になった機能だけ自社解析へ広げられるため、開発・保守範囲を管理しやすくなります。
条件:APIで利用できるデータ、認証方式、レート、保存期間などは現行SensorCloudサービス条件で確認します。
選定前の確認事項
- 標準クラウドで実現する機能
- 保存期間・取得頻度・データ項目
- 自社DBへ渡す時刻・単位・識別子
- API認証・欠損・再取得・エラー処理
- 通信断・復旧時のデータ経路
関連情報
FAQ
Q. SensorCloudを使わず、自社クラウド/オンプレミスへデータを連携できますか?
要件に応じて構成を検討できます。SensorCloudのOpen Data APIはSensorCloud上のデータを外部アプリケーションから扱うためのインターフェースです。一方、SensorCloudを経由しない構成では、使用するゲートウェイやPC側ソフトウェア、利用可能なAPI/ライブラリ、ネットワーク条件を組み合わせて設計します。利用できるデータ項目や接続方法は製品・ソフトウェア・サービスの現行仕様ごとに確認します。
データ活用の責任範囲を整理する
標準クラウドと自社システムの役割を整理し、必要なAPI連携と復旧手順まで設計します。
