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LXRS/LXRS+の役割を理解する

LXRS/LXRS+をデータ量から選ぶ

無線計測では、電波が届くだけでは十分ではありません。必要なサンプリング、ノード数、同期条件、現場のRF環境を整理し、ネットワーク全体で必要なデータ量を処理できるLXRS/LXRS+構成を選びます。

このページでわかること

  • 通信距離だけでなくデータ量と同期条件を見る
  • ノード単体ではなくネットワーク全体で成立性を確認する
  • RF環境と用途に合わせてLXRS/LXRS+構成を選ぶ
技術者が試験設備と計測機器を確認する利用場面イメージ
無線計測構成の確認を想定した利用場面イメージ。

ストック写真を使用した利用場面イメージです。実在顧客・実導入事例・実製品写真ではありません。

「届く」ことと「必要なデータを運べる」ことは別

低速の温度監視と、高速の振動・ひずみ計測では、同じ無線でも必要なデータ量が大きく異なります。通信距離が十分でも、多数ノードを高いレートで同時使用すればネットワーク全体の負荷は増えます。各ノードの設定、チャネル数、サンプリング、同期、ゲートウェイ側の処理までを一つの系として確認します。

逆に、必要以上に高いレートを設定すると、通信量・保存量・後処理量だけが増えることがあります。測りたい現象の帯域から必要レートを決め、その条件をネットワーク全体へ展開することが基本です。

LXRS/LXRS+は分散DAQの通信層として考える

MicroStrainのワイヤレスDAQでは、センサ近傍のノードで信号を取得し、無線ネットワークを介してゲートウェイへ集約します。LXRS/LXRS+は、この分散計測を成立させる通信アーキテクチャの一部です。製品名だけで選ぶのではなく、必要レート、ノード数、同期、設置場所、保存先の条件から構成を決めます。

この考え方により、ケーブルを減らすことだけでなく、離れた多数点の動的データを同じ時間軸で扱う、現場側にゲートウェイを置いてデータを集約する、といったシステム全体の設計が可能になります。

プロトコルとゲートウェイ:LXRSとLXRS+は同じ用途の単純な上下関係ではありません。現行公開資料では、LXRS+はLXRSより大きなネットワーク帯域を得る代わりに通信距離を短くする設計です。WSDA-101を構成に含める場合はLXRS対応を前提に選定し、LXRS+を必要とするネットワークでは対応するゲートウェイを選びます。

「ロスレス」はRF問題が起きないという意味ではない

LXRS/LXRS+では、対応する同期ネットワークでノード側のバッファ、受信確認、再送を使って一時的なパケット欠落からデータを回復する仕組みがあります。図や説明でいう「ロスレス」は、このデータ回復・連続性の考え方を指します。

ただし、RF干渉、遮蔽、マルチパス、チャネル混雑そのものが無くなるわけではありません。通信不良が長く続いてノード側バッファの回復能力を超える条件まで、欠損ゼロを無条件に保証するものではありません。実設置位置で通信余裕を確認します。

通信設計の4要素

データレート

測りたい現象から各ノードのサンプリングとチャネル条件を決めます。

ネットワーク規模

同時使用ノード数と総データ量を見積もり、ゲートウェイ側の成立条件を確認します。

同期

複数点を比較する場合は、値だけでなく各サンプルの時間関係も確認します。

RF環境

遮蔽、金属反射、周辺無線、設置位置を実際の現場で確認します。

LXRS/LXRS+の選定をもう一段詳しく見る

最初に「測りたい現象」から必要データ量を決める

必要レートは、無線の仕様表から逆算するのではなく、対象現象の最高周波数、必要な時間分解能、同時チャネル数から決めます。低速監視なら通信余裕を確保しやすい一方、動的試験では1ノード当たりのレートとノード数の積が大きくなるため、ネットワーク全体で確認する必要があります。

高速化するとRFだけでなく保存・解析側の負荷も増える

サンプリングを上げると、無線転送量に加えてゲートウェイ、PC、ファイル保存、解析のデータ量も増えます。通信だけが成立しても、保存側で取りこぼしたり解析が現実的でなければ計測システムとして成立しません。取得から保存・解析まで同じ条件で確認します。

MicroStrainの強みは同期を含む分散ワイヤレスDAQとして設計できること

単一の無線センサを置くだけでなく、複数ノード、ゲートウェイ、同期、保存、SensorConnectやSensorCloudまでを用途に応じて組み合わせられます。比較では「最大通信距離」や「最大サンプリング」だけでなく、実際のネットワーク構成で必要データを同期収録できるかを見ます。

実装・選定の確認手順

  1. 対象現象と必要レートを決める
  2. ノード数・チャネル数から総データ量を見積もる
  3. 同期・ゲートウェイ・保存側の成立条件を確認する
  4. 実設置候補でRF状態を確認し、代表条件で連続収録を検証する

この手順で条件を先に整理すると、LXRS/LXRS+を単なる通信方式としてではなく、計測・同期・通信・保存をつなぐアーキテクチャとして比較できます。

無線DAQの比較ポイント

比較するポイント

ノードレート、総スループット、同期、RF診断、保存・解析までのデータ経路を見ます。

MicroStrainの特長

高速・同期を前提にした分散ワイヤレスDAQを、ノードからゲートウェイ、ソフトウェアまで一つの系として構成できます。

実運用での意味

ケーブルを引きにくい回転体、車両、設備の複数点を同一時間軸で比較しやすくなります。

条件:利用できるレート、ノード数、同期条件は型式・通信方式・同時使用条件で変わります。現行仕様を構成ごとに確認します。

FAQ

Q. ロスレスならRFサイト調査は不要ですか?

いいえ。ロスレスは干渉や遮蔽物をなくす意味ではありません。Range Testなどを使い、実設置位置でRSSIと通信成功率を合わせて確認し、周辺無線やチャネル混雑も確認します。

Q. LXRS+の方が常に優れていますか?

いいえ。LXRSは通信距離を重視する構成、LXRS+はより大きなネットワーク帯域が必要な構成で使い分けます。使用できるプロトコルはノードとゲートウェイの対応条件も合わせて確認します。

Q. パケットが一度失われたら波形は必ず欠損しますか?

必ずしもそうではありません。対応構成ではバッファ、受信確認、再送によりデータ回復を行えます。ただし、通信品質やネットワーク余裕が不足し、回復可能な範囲を超える条件まで欠損ゼロを保証するものではないため、計測条件に合わせて成立性を確認します。

選定前の確認事項

  • 各ノードの必要サンプリングレート
  • 同時使用ノード数とチャネル数
  • 必要な同期精度
  • 通信距離・遮蔽物・周辺RF環境
  • 保存・解析側の処理能力

関連情報

必要な通信量から構成を選ぶ

サンプリング、ノード数、同期、設置環境を整理してLXRS/LXRS+の無線DAQ構成を検討します。

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