測定目的
24点の温度分布を無線で同時に記録し、立上がり・定常・冷却の差を見る。
大型装置、試験体、車両、熱処理・環境試験などでは、多数の熱電対配線を長距離で引き回すことが負担になります。本構成はTC-Link-200を2台使い、各12チャネル、合計24点の熱電対温度を1 Hzで取得する代表例です。
同じ時刻に24点を記録し、部位ごとの温度差を比較します。
加熱・冷却・運転開始後の立上がりを時間軸で追います。
高速波形よりも長時間の温度推移を重視する代表構成です。
代表構成
TC-Link-200 2台 × 12チャネル、代表1 Hzで24点を収集する。
用途別に配置
代表:1 Hz
24 サンプル/秒
点間差・勾配
代表条件
秒単位で変化する温度分布を追う代表例として、24点を1 Hzで記録する。
| 無線ノード | TC-Link-200 × 2台 |
|---|---|
| チャネル | 12チャネル × 2台 = 24点 |
| 代表サンプリング | 1 Hz/チャネル |
| 公式最大サンプリング | 最大128 Hz |
| 合計データレート | 24 × 1 = 24 サンプル/秒 |
| 温度変換 | オンボード冷接点補償、選択した熱電対タイプに応じた温度出力 |
温度のサンプリング設計
温度では、まず熱電対と対象物の応答速度を見てから記録周期を決める。
実際の応答を決める要素
- 熱電対接点:線径、接点形状、シース、露出/非接地などで熱時定数が変わります。
- 取付け:表面接触、接着、圧着、挿入深さ、空気流、熱抵抗が応答へ影響します。
- 対象物:熱容量や伝熱速度が遅い場合、高い電子サンプリングを使っても実際の温度変化は速くなりません。
本例は温度分布・立上がり・冷却の変化を秒単位で追う用途を想定し、1 Hzを代表設定にします。より速い熱現象では、熱電対の接点・シース・取付け・対象物の熱時定数を確認し、その応答を十分に追えるサンプリングを選びます。
データ → 判断
24点の時系列から、最高温度だけでなく位置ごとの差を見る。
各測点の加熱・冷却・定常状態を比較します。
部位ごとの温度上限・下限を確認します。
温度勾配や局所的なホットスポット候補を確認します。
同じ運転イベントに対する各部位の応答速度を比較します。
熱電対施工
多点化するほど、センサ番号・極性・接点条件を管理する。
熱電対タイプ、極性、補償導線、接点位置、冷接点補償条件を揃え、各チャネルの測点IDを記録します。表面温度では固定方法による熱抵抗、流体では挿入深さや流速の影響を確認します。
FAQ
24点温度計測の注意点
最大128 Hzなのに、なぜ1 Hzにするのですか?
本ページは比較的ゆっくりした温度分布・立上がりの代表例です。必要以上にサンプリングを上げるより、熱電対の実際の熱応答と記録時間に合わせます。
もっと速い温度変化を見たい場合はどうしますか?
まず熱電対そのものの時定数、接点・シース、取付け、対象物の熱容量や流速を確認します。その実応答を追うために必要な時間分解能を決め、電子サンプリングを設定します。最大レートを使うこと自体が目的ではありません。
24点以上へ増やせますか?
可能な構成候補はありますが、ノード数、チャネル数、サンプリング、RF環境からネットワーク設計を再計算してください。本ページの24点は代表例です。
技術相談
温度変化の速さと測点数から、必要サンプリングと熱電対施工を決めます。
公式根拠
